■ ウェイクボードを始めよう!!
今や体験したいマリンスポーツのアンケートで常にトップに来るのがウェイクボード。簡単に言えば水の上のスノーボード。ボードにバィンディングがついていて、それを履いて水の上を軽快に滑ったり、ジャンプしたり。スノーボードのオフトレにも最適だし、なんと言っても安全。下は水だからジャンプしてこけても、しりもちをついても全然痛くない。初めての人でもスクールにはいれば30分もあれば滑ることが出来るし、スノーボードの経験者ならスラロームくらいまでやってしまうほど。
■ ウェイクボードに必要な物
ウェイクボードをするにはボード、バインディング、
ハンドル&ロープ、ライフジャケットそしてトーイング
するジェットやボートなどが必要になります。
しかしこれから始めようとする人ならスクールに入れば
レンタルなどもあり何もなくても始めることが
できるのです。





■ 道具についての一般論

ボード board(長さと幅のバランス)
現在のボードは日々進化を遂げているので、今までのボードの常識も変わりつつあります。一般論として同じ表面積なら全長が長いボードはスピードが出やすく直進安定性がよく遠くに飛ぶタイプで短いボードは回転性がよく上に跳びやすいボードと言えますが反面不安定にもなります。初めての人は大きなボードの方が浮力があってスタートしやすいのですが、立って滑れるようになると、かえってコントロールがしにくくなり上達の妨げになるので、あまりお勧めできません。しかし、1年間に数回と言う人は安定性のある大き目のボードでも伊と思います。ボードを選ぶ時は各ボードメーカーのカタログに表示されている推奨体重を1つの目安にするといいでしょう。

ロッカー rocker
ボードの反りのことをロッカーといいます。ボードを床の上におくとノーズやテイルが反っているのがわかると思います。この反りが大きいいものをロッカーが強い、小さいものをロッカーが弱いなどと表現します。一般的にロッカーが強いと走りが遅いがウェイキにあわせてスムーズに飛ぶことが出来、ロッカーが少ないと走りが早くスピードにのってウェイキを飛ぶという感じです。

バィンディング binding
バィンディングには大きく分けてブーツタイプとサンダルタイプがあります。お勧めはブーツタイプですが初めての人は履きやすいサンダルタイプがいいかもしれません。しかし滑れるようになったらしっかりとボードコントロールのできるブーツタイプをお勧めします。ブーツタイプを選ぶときは出来れば実際に履いてみてしっかりとフィットするものを選びましょう。少しきつめくらいがいいと思います。特に中級レベル以上の人はジャンプや回転したときに脱げると非常に危険なので特に注意しましょう。




アプローチは通常のバックロールより深めのエッジを意識してエッジをかけ続けてウェイキを上る。斜め後ろにボードをリリースするとボードがロールトゥリバートの軌道になるのでそれに合わせて体を開く。さらにバックヒップを前にひねり出しボードをツイストさせる。腰を捻ると同時に上半身は逆に捻る。上半身を逆に捻った反動を利用しボードを戻しハンドルを引き込みランディングにはいる。
アドバイス
ボードをツイストさせるときには上半身を逆に捻ることにより反動を利用してボードを戻してくるようにする
ロールトゥリバートが出来る人ならウェイキをリリースする時に強めに後ろに抜き早めにボードをリバートにして戻してくるといい。
ただし絶対にフロントハンドは離さないこと。フロントハンドを離すとボードは戻ってこない

アプローチはミディアムかショートでウェイキに進入。後ろ足でウェイキをプッシュし膝を使って高さを出す。ウェイキをリリースすると同時にバックハンドを離して膝をしっかり曲げボードをグラブし体を小さくして回転をしやすくする。頭を着水点の方へ向け回転を誘導する。降りてくるまで、できるだけグラブを続け回転を維持しハンドルを体の中心に持ってくる。フロントハンドでグラブをしているためボードが開くのでフロントショルダーをボートの方へ向けボードの向きを修正しランディングに入る
アドバイス
アプローチはミディアムかショートで。ロングアプローチでウェイキに進入すると体が曲げにくくグラブがしにくくなる。
フロントハンドを離しヒールサイドをグラブする為、自然にリバートになりやすいのでバックハンドで持っているハンドルは常に体の中心にキープするようにしよう 


今回の峠塾はいかがでしたか?
今回使っている写真や解説は

「峠範和のウェイクボード完全マスター」(制作/DEP・発売/泉書房)から使っているんです。なんとオールカラー192Pでシークエンスを中心に詳しく1つ1つ詳しく解説しています。これから始める人からプロボーダーまでが学べるように構成しました。自信を持ってお薦めできる究極のHow To本です。全国の書店、ウェイクボードショップで販売中。

●内容に関するお問い合わせは
シーズクラブ  滋賀県滋賀郡志賀町荒川 TEL:077-592-2412
FAX:077-592-1595
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E-mail wake@seasclub.co.jp
●(有)ディーイーピー
TEL:03-5358-8607

峠 範和
峠 範和 '96〜'98年。3年連続全日本チャンピオン 2000年クラス別世界チャンピオン。シーズクラブウェイクボードスクール校長。ウェイクボード界のカリスマ的存在であり数々の記録と伝説を残し続けている。スクールには年間5,000人を越える生徒が訪れ、また芸能人も彼のスクールを訪れている。現在、自由なウェイクボードのスタイルを追及するため、コンペには一切出場せず新たなスタイルを築きながら進化し続けトッププロとして、またテレビ、雑誌、ビデオなどで活躍中。
スポンサー/ Liquid Force . Supra . DNA. Free Style J-F、 Hard Line R2 Nevin、 Pro Tec 他
※使用ボード、リキッドフォース・ヘリック134。
※トーイングボート、スープラランチ1。